サッカーでは世界の国々にスポンサーがいて、メリットがある
サッカーは世界で親しまれているスポーツです。世界的にみると数あるスポーツの中でもサッカー人口が最も多いとされています。これはボール一つとそれなりの土地があればすぐにできるスポーツであるという特徴もその要因となっているようです。当然、テレビなどでもサッカーを楽しむ人は世界全体で見ると莫大な人数になります。
これは、自分の会社の商品を宣伝したい企業にとっては、とてつもなく広いマーケットにもなります。有名チームのユニホームの胸に自分の会社の社名や商品名がつけられれば、サッカーの試合のニュースが配信されるたび、世界中にその名前が知れ渡るのです。
うまくいけば、そのようなスポンサーにとってはあまり意図していない方法でも、自社の社名や商品が一気に、しかも、とてつもなく広地域にまで知れ渡る可能性を秘めているのです。そのような宣伝効果がサッカーにはあるので、その分スポンサー料金もビッグクラブになればなるほど、高額になってきます。
サッカーの世界の中で移籍金が跳ね上がっている
近年のサッカー界では、選手がクラブを移籍する際に発生する移籍金の高騰が続いています。放映権料の増加によってクラブが潤沢な資金を得たり、中東やアジアの大富豪がヨーロッパのクラブを買収して豊富な資金力でクラブを強化するようになったことが大きな理由です。
世界のトップレベルで戦える選手は世界を見渡しても多くなく、そういった選手を欲しがるクラブは選手には莫大な報酬を提示し、相手クラブには莫大な移籍金を提示することで引き抜きを画策するのです。高い出費だったとしても、その選手の獲得によってグッズ収入などクラブの売り上げが増えたり、リーグで優勝して賞金を獲得できれば収支はプラスになるため資金力があるクラブは出費を惜しみません。
また、最近になって中国のリーグがヨーロッパで活躍している選手を獲得し始めていることも影響しています。中国はサッカー人気が高まっていて、市場価値より高い移籍金を提示して選手を獲得しているのです。
サポーター数1位 マンチェスター・ユナイテッド
プロサッカークラブの経営を安定させるためにはスポンサーの獲得はもちろんのことですが、多くの人々から愛される人気クラブを作ることがとても重要になるのです。サポーターの数が多ければ、必然的にスタジアムに足を運んでくれる観客が増えるだけじゃなく、クラブや選手に関するグッズなどの売上げが増加するのです。また、世界的に人気の高いクラブの場合には莫大なテレビ放映権料も手にすることができます。
そして、それらから得た利益をチーム強化費に充てると、実力あるプロサッカー選手を獲得することができチームがさらに強くなっていくという好循環を生み出すのです。実際に世界のプロサッカークラブのサポーター数ランキングを見ると、1位はプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドの推計3億5400万人で、2位はリーガエスパニョーラのバルセロナで推計2億7000万人、3位は同じくリーガエスパニョーラのレアル・マドリードで推計1億7400万人となっています。
これらのランキングでトップ3となったクラブがいずれも世界的に人気の高い強豪クラブであることが、いかにサポーターの人数が安定した経営に直結しているかが十分に理解できるはずです。
Jリーグの人気低迷 その原因
1993年に開幕した日本プロサッカーリーグ、Jリーグですが、開幕当初の20年前に比べ、いくらか人気が低迷したように思えます。開幕した頃は真新しさと物珍しさで興味を持つ人が多く、サッカーを見る人も多くいましたが、A代表が6大会連続でワールドカップに出場するようになった現在、レベルは上がっているのに、なぜ人気低迷してしまったのでしょうか?
まず一つ言えることが、資金力があるチームとそうでないチームとの選手能力の格差が影響し、実力差が出てきてしまったことが挙げられると思います。浦和レッズは開幕当初、リーグ最弱と言われていましたが、地道な努力と親会社の資金力を駆使して、大型補強などに成功し、リーグ制覇、アジアチャンピオンにも輝きました。
しかし、資金の少ないチームは補強も難しく、また、練習環境なども整いづらい状況になってしまいます。
Jリーグ加盟チームの増加も組織の拡大という意味では素晴らしいですが、試合のマンネリ化が進み、ファンが分散してしまい、結局、チームの収入のメインである、スタジアム集客率に影響が出てしまっています。
こうした大きな2点が、Jリーグ人気低迷の主な原因だと考えられています。